「ジブリの仕事のやりかた。」を読んで(2) 〜 アイデアは細部に宿る
昨日のエントリに引き続いて,今日は「ジブリ流アイデアの出し方」について.
今、彼(宮崎監督)がいちばん興味を持っているのは、「荒川」です。(中略)
そうしたら、気がついたら5時間ぐらい歩いちゃったわけですよ。そこに荒川があったそうです。その荒川の風景を見つつ、宮さんは「この川は、江戸時代にはどう使われていたのだろう?」と思う……船着き場があって、ものを運んでいたに違いないっていうので、次の週には郷土資料館に行くわけです。
(中略)
そのうち、宮さんは今度、錦糸町のほうへ足をまわすんです。さらに、荒川の出発点と最終点を両方を見よう、その途中も見てみようかと……いろいろ、はじまっちゃったんですよ(笑)
身近なものに興味を持ち,それをとことん突き詰める.簡単なようでいて,これが難しいものです.
僕は割とどうでも良いことをネットで調べるのが好きなのですが,優れた検索エンジンのおかげですぐに解決に辿り着き,納得してしまい,本質に辿ることを忘れてしまいがちです.こういうときは,ネットから離れて「自分の目で現象や物事を確認する」という姿勢が重要なのかも知れません.
そして,「身近から出てきたアイデアは面白いのか?」という疑問に対して,ジブリらしい回答が述べられています.
アイデアそのものは、たいしたものではなくても、どこかからポッと持ってきたものを、いいものにしあげさえすればいいんですもんね。(中略)
もちろん、アイデアをたくさん出すことは出すんだけど、作品を作ることっていうのは、基本的には、非常に現状肯定的ですから。
身近(=現状)がもっとも"リアリズム"に富んでいて,それが"バーチャリズム"にあふれたアニメーションを面白くする秘訣ということでしょうか.また,物事のつじつまがあっている世界である「現状」を越えたところで,そこにユートピアがあるわけではない,と語っているのが印象的です.
また,身近なものに対する細部の観察に関して,こんなエピソードが紹介されています.
宮崎駿は、一緒に電車に乗っていても、たとえば、隣で女子高生がしゃべっていると、すぐに指折り数えはじめるんです。何をしているのかというと、ひとつの単語、ひとつのセリフを、何秒でしゃべっているのかを計算しているんですよね。それによって、女子高生の言葉や「現代というもの」をつかまえるんです。あの人は、常に観察していますから……。
こういった,一見非常に細かいように見える作業の積み重ねが,作品のリアリティを生み出し,感動を産むわけですね.この姿勢は,見習いたいと思います.
■2006/05/07のチェック
・×ビジョンの意識
・×ビジョンにそった行動
・○回りの人を思いやっているか
・×はてブに3以上ブクマ
・○blogを書く
・○専門分野の知識を得る
・×専門外の知識を得る
・×仕事とは別に何かを作り続ける
・○ピアノの練習
・×脱・受身的ネットサーフィン宣言の遵守
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