本002:P&G式 世界が欲しがる人材の育て方―日本人初のヴァイスプレジデントはこうして生まれた (和田浩子)
タイトルをそのまま受け取って期待すると、ちょっとがっかりしてしまうかも。なぜなら、「こうしたら人材の育つ」なんていうノウハウはどこにも書いてないから。
この本はもっと別の、そして大切な目的のために読まれる本だと感じました。
| P&G式 世界が欲しがる人材の育て方―日本人初のヴァイスプレジデントはこうして生まれた | |
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この本には、和田氏の様々な実体験をもとに、「従業員能力No.1企業」P&Gのリーダーとしての振る舞い、あるいは心得が書かれています。女性という立場や、まだ小さなグローバル企業だったなど、入社当時はまだ特殊だった環境からキャリアをスタートして、日本人初のヴァイスプレジデントになるまでの自著伝となっています。
「リーダーシップとは何か?」。
そういう問いかけを、繰り返し考えさせてくれます。
ためになったのは、P&Gの「3Eリーダシップモデル」と呼ばれるモデルです。これは「リーダーシップはポジションではなく、リーダーとしてみんなに受け入れられるビヘイビア(行動)だ」という考え方を、3つのビヘイビア(Envision:ビジョンで組織を率いる、Energize:動機付ける、Enable:人材育成・組織開発する)に分解して明確に定義したものです。
ここで面白い紹介をしていて、それは逆のビヘイビア、つまり「リーダーとしてあるまじき行動」に変えているところです。
リーダーとしてあるまじき行動
- ビジョンを持たずに組織を率いる
- ヴィジョンがない
- 可能性がないとあきらめる
- 組織がバラバラの方向に向いている
- 本人に信念がない
- 部下をがっかりさせる
- 目標がころころ変わる。役割分担がはっきりしない
- のんびりしている
- 陰口や讒言の横行を許す
- 情熱がない
- 部下を重要視していない
- 人材を育てない
- 必要な人材を確保しない
- 重要なことはいつも人任せ
- 重要課題から逃げる
- 勘に頼り過ぎる
- 上に立つには十分な能力がない
- 人材育成する環境でない
- 権力を独占する
- 成功に報いない、褒めない
- 部下のキャリア育成を考えない
- 個性の強いものは嫌う
- 異なる状況に対応できない
こうやってみると、自分のことを言われているようで非常に痛感します。アイタタ・・・。反省します。
リーダーと疲れたとき、めげそうになったときに、この本を読むことで勇気が沸いてくるような気がします。
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