本013:スタインウェイピアノのゆくえ
お盆も仕事の、hiroyukiです。そういえば、社会人になってから8月に休んだことは一度もない・・・
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本日ご紹介するのは、コンサートホールには必ずと言っていいほど採用されている、ピアノの王様「スタインウェイ&サンズ」(以降、スタインウェイ)に関する一冊。ピアノの調律や組み立て、販売を専門とする筆者が、ピアノの王様「スタインウェイ」の現状について嘆いています。
| スタインウェイピアノのゆくえ | |
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興味深かったところをいくつか抜粋。
- スタインウェイは、鉄骨の力を借りて音を増幅させることを思いついたメーカー。これは近距離に限りよく響くヨーロッパのピアノに対して、遠音を張ることを特徴としたものだからだ。
- 今のスタインウェイ、特にHAM.スタインウェイは音の太さがなくなってしまっただけでなく、発音されてから消えるまでの時間が短い。
- 銘器の中の銘器・ニューヨークスタインウェイAIII型。1913年から1945年にかけて4500台だけ作られたこのピアノから、スタインウェイのコンサートグランドピアノに共通する仕様を見ることができる。
- 1970年代に入り買収問題が起き、1972年にCBS傘下に。この頃からアクションの重要部分にプラスティックが使われるようになるが、同時に雑音も多くなり、悪評が広がった。それから10年後の1985年には別の企業に売却してしまう。
- 今のスタインウェイのピアノは断線を招きやすい。それはもともと世界一張力が弱いと言われていたピアノにも関わらず、鳴らなくなった本体をカバーするためにハンマーを固くしたためだ。それが弦に負担をかけ断線を招く。
- スタインウェイピアノの選び方。1970年代までに製造されたものが良い。1900年前後のピアノも健康的なピアノ。特に1905年前後のM型(600万円程度)がオススメ。
いつもコンサートでお世話になっているピアノですし、今まで必要以上にありがたかっていましたが、改めて歴史を紐解くといろいろと問題も浮かび上がってきます。
しかし、それもピアノの文化であり、次の世代の銘器がでてくるために必要な儀式なのかもしれません。
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トラックバック時刻: 2009年9月23日 19:35



